遺品整理業務と古物商

遺品整理業務をする資格はありますか?とよく質問をお受けします。遺品整理の資格は民間資格がありますが、明確な公的資格はありません。産業廃棄物収集運搬業をとれば、遺品整理ができるのですか?と聞かれることもあります。通常、遺品は一般廃棄物。ですから、厳密には産廃収集運搬業の許可を取得していたとしても、対応できないことになります。そのため、遺品を買取ったり、場合によっては、不要な遺品を無償で譲り受けて、処分することとなります。そのため、遺品整理業に必要なものは古物商といえるでしょう。ただし、厳密には一般廃棄物を処理することとなりますので、本来は一般廃棄物の許可に準ずる許可が妥当と思います。ただ、一般廃棄物収集運搬はそう簡単には取れませんので、事実上は「遺品整理業に合致する合致する資格がない」ともいえると思います。少子高齢化がこれから進み、遺品整理や入院や施設入所などによる長期不在者の財産処分のニーズは高まってきます。国としては、遺品を含めた一般廃棄物の処理を適法に行いやすくする法整備、制度創設を行う必要があると考えます。誰もが、将来必ず経験するであろう遺品整理等の将来の課題。ぜひ解決をするための制度創設を求めます。

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