【遺品整理ネタ3】建物解体更地渡しの罠=地中埋設物

相続した実家を売る時に「古屋解体更地渡し」の条件が付されることがあります。解体更地渡し、すなわち家を壊して更地にした状態で買主に引き渡すのですが、これが結構厄介なケースがあります。それは建物を取り壊した後に発覚します。それはなにか、、、建物を取り壊した後の地面から、古い家の杭、柱、基礎部分のコンクリート、ブロック、庭石、トイレ、ホーローの風呂桶、古井戸等々、いろいろなゴミが出てくることがあるのです。そんな馬鹿な、、、と思う方もいるかもしれませんが、これは事実。相続案件の多い不動産会社も経営する私の感覚からすると、30年以上前に建てられた建物は、大なり小なりゴミが出てきます。今はコンプライアンスが徹底されており、地中にゴミを隠してしまうことはしませんが、昔は処理費用を浮かせるため、ゴミを捨てることはざらでした。だから、私は相続案件のご相談者様には、「建物を壊した後は、解体費用だけではなく、地中埋設物撤去費用も必ず想定しておいてください」「金額は広さや量にもよりますが、数十万から場合によっては百万円以上かかる場合もあります」と伝えています。こうしたリスクを回避するため、売り方も工夫する必要があります。次回は、その売り方について、解説していきます。

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